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October 14, 2007
9月に行った演奏会
2007年9月7日 19:30
ザ・シンフォニーホール
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番K466~第2楽章
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
大植英次(pf)指揮 大阪フィル
「大阪クラシック」去年は全然行けなかったんですが、今年はこの「悲愴」だけなんとか行くことができました。まず、「おっ」と思ったのがお客さんでした。明らかに普段の大フィルの演奏会の雰囲気と違うんですね。いつもはクラシックの演奏会に来ないような人がたくさん来てる。「悲愴」の第3楽章の後で盛大な拍手があって、普通の演奏会ならあちゃーと思うところですが、今回ばかりは逆に「大阪クラシック」という企画の成功を象徴するような拍手だったと思います。まあプレトークで「第3楽章のあと拍手しないでくださいね」と言ってくれればもっとよかったとは思いますが。
演奏ですが、以前にスマトラ地震のチャリティ演奏会(ヒラリー・ハーンが来た時)で聞いた「悲愴」より、メリハリの利いた熱い演奏という印象でした。最初の方アンサンブルがずれてたりもしたんですが、集中力も感じられて良かったです。
9月12日(水)19時
ザ・シンフォニーホール
ラインベルガー:オルガン協奏曲第1番
ブルックナー:交響曲第5番
児玉宏指揮 大阪シンフォニカー
児玉さんって聴くのはじめてだったんですけど、この人すごいかも。堂々たるブルックナーの5番、感動しました。シンフォニカー固有の音色のせいでわりと明るめのブルックナーにも聞こえましたが、児玉さんはもうちょっと重厚な方を志向しているのかもという気もしました。4月からシンフォニカーの音楽監督に就任されるそうで、楽しみです。ラインベルガーは、予備知識もほとんどなく、聞くのも初めてだったんですが、この人ブルックナーとわりと同時代なんですね。オルガニスト作曲家つながりで、これは実に興味深い組み合わせ。曲は、なんというか、あんまりひねりのない曲という印象でした。ドイツ前期ロマン派風のメロディに、単純な伴奏がついて、それが定型的な展開をしていくという。30分はちょっと長かったな。
ついでながら、シンフォニカーの来年のプログラム、すばらしすぎますね。みんな行きましょう。
9月13日(木)19時
ザ・シンフォニーホール
アダムズ:『中国のニクソン』~主席は踊る
コープランド:クラリネット協奏曲
ブリテン:ソワレ・ミュジカル
レスピーギ:ローマの祭り
ラモン・ガンバ指揮 大阪フィル
今回はフロスト氏のクラリネットですね。コープランドの美しいこと。実に繊細で透明で、クラリネットにこんな表情もあるのかと驚愕でした。アンコールは2曲で、最初は自作の「カデンツァ」(とロビーのホワイトボードには書いてありましたが、「... improvisation, dedicated to ...(最初と最後聞きとれず)」と聞こえました)、そのあとは弦楽の前のプルトの人たちと、バッハ=グノーのアヴェ・マリア。これも美しかったです。ガンバ氏は、私が中学の時の体育の先生にそっくりな風貌だったのでその先入観がだいぶあったのかもしれませんが、良くも悪くも脳ミソ筋肉な音楽作り。アダムズとブリテンは基本が舞曲であるせいもあって面白く聴けましたが、ローマの祭りはにぎやかというかちょっとやかましかったです。たまにはこういうのも楽しいですけどね。
9月15日(土)18時
ザ・シンフォニーホール
モーツァルト(ブゾーニ編曲):ドン・ジョヴァンニ序曲
ルトスワフスキ:交響曲第4番
ブルックナー:交響曲第3番
スクロヴァチェフスキ指揮 読売日本交響楽団
読響の大阪公演は、いつも曲がつまらないんで行ったことなかったんですが、今回はこういうエキサイティングなプログラム、しかも指揮がS氏ということで、行ってきました。
まず、たぶん初めて生で聞いた読響の印象ですが)、音色は、やや渋めの、昔ながらの典型的な日本のオケの音という感じでした。ただ、30年前とは段違いにうまいし、指揮者の音楽を実現する能力も非常に高いようなので、この音色は決して欠点ではなく一つの個性になっていると思います。関西でいうと関西フィルがこの系統のように思います。大植時代の大フィル、センチュリー、シンフォニカーは、それぞれに違うものの、どれも比較的明るい音色ですね。
ドンジョヴァンニ序曲のブゾーニ版というのは、序曲のあとにオペラの最後の六重唱をつないで演奏会用エンディング代わりにしたもので、全部で10分近くあります。面白いんですがめったに演奏されません。こういうのを持ってくるところがさすがですね。タイトな音で引き締まった演奏でした。ルトスワフスキの4番はわりと苦手なタイプの曲です。生で聞くとちょっとはましですが、やっぱりちょっと集中力が持ちませんでした。ルトスワフスキ自体は嫌いじゃないんですけが。ブルックナーの3番はすばらしかったです。金管があれれというところもあったんですが、爺さんとはいえばっちりコントロールの利いたシャープな演奏でした。特にフィナーレは良かったです。