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September 27, 2006

ショスタコーヴィチの未完の四重奏曲が150円で聴ける!

 昨日100回目の誕生日を迎えたショスタコーヴィチですが、彼が「弦楽四重奏曲Op.113」として書き始めながら、未完成に終わってしまった作品については以前にも書いたことがあります(ボロディンSQによる初演楽譜の出版)。これが先日突如日本初演されました。モルゴーア弦楽四重奏団によるショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲連続演奏会のうち、第7、8,9番が演奏された会(2006年9月24日(日)14:00 第一生命ホール)のアンコールとして演奏されたようです。詳しい様子は渡辺和さんのブログ「やくぺん先生うわの空」をごらん下さい。

 それだけなら聴けた人はうらやましいなあってなもんですが,なんと早速これを自宅でで聴くことができるのですからいい世の中ですねえ。上述の「やくぺん先生」にもあるように,ぶらあぼ音楽配信サイト ブラビッシモ!でダウンロードできるのです。12月25日までの限定ですが,24日の演奏会全部なら1260円,未完の四重奏曲だけならたった150円です。ライセンスの買い方については「石田工房」さんの12月18日のところが参考になるかと思います。ブラビッシモ!には今のところ1番から9番まで出てますね。123番の日のアンコールは,交響曲第5番第3楽章の弦楽四重奏版で、こちらも面白そうです。

 さて未完の四重奏曲断章ですが,素材は完成したほうの第9番とかなり共通してますね。ただ,もっと沈んだ感じです。私は完成したほうの9番がショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の中で1,2を争うほど好きなので,非常に面白く聴きました。ショスタコーヴィチのファンなら一聴の価値はあると思います。で,本編の7,8,9番の方ですが,かなり爆裂してます。ライヴということもあって技巧的に完璧という演奏ではないんですが,7番のフィナーレとか8番の2楽章とか9番のフィナーレのド迫力はさすがモルゴーア,スゴイですよ。

投稿者 Hayes : 02:52 AM | コメント (0) | トラックバック

September 21, 2006

チェリョームシキ映画版は2007年リリース

 ついに来ましたぜ! 以前お伝えしたショスタコーヴィチのオペレッタ『モスクワ・チェリョームシキ』映画版のDVD発売ですが,デマではなく本当に出るようです。グッディーズ新譜情報に『カテリーナ・イズマイロヴァ』映画版のワールドリリースが報じられているのですが,その説明文に「今回のDVDには、2007年にリリース予定のショスタコーヴィチのオペレッタ「チェリョムーシカ」のハイライト映像や、ドキュメンタリー「ショスタコーヴィチ対スターリン」のハイライトなどがボーナス映像として収録されており、」という記述が。まだだいぶありますが,これは楽しみです。

投稿者 Hayes : 10:38 PM | コメント (0) | トラックバック

September 17, 2006

ビエロフラーヴェク/大阪フィル  マルティヌー/交響曲 第4番ほか

9月15日(金) 19時 ザ・シンフォニーホール
大阪フィル 第401回定期 
指揮:イルジ・ビエロフラーヴェク
ヤナーチェク/歌劇「死の家の記録」序曲
シューマン/チェロ協奏曲 イ短調 作品129(独奏:長谷川 陽子)
マルティヌー/交響曲 第4番

◆ヤナーチェク/歌劇「死の家の記録」序曲
 ドストエフスキーの小説に基づくオペラの序曲ですが、大阪ではまず全曲演奏は望めないので、序曲だけでも聴けて良かったです。まず感じたのが、CDだとなんとなく小編成のオケのための曲なのかなあという印象だったのが(最初に第1ヴァイオリンの首席と次席だけで弾くところがあるせいというのが大きいかな)、実際聴くとかなり大規模な曲なんだなあということでした。なかなかの迫力。演奏は良かったですよ。コンマスのヴァイオリン・ソロ(今日は梅沢さん)も良かったし。あと、この序曲には鎖のシャンシャンシャンというような音が出てくるんですが、それを生で見られたのも面白かったです。ただ、徒刑衆の鎖にしてはちょっと元気すぎたかな。

◆シューマン/チェロ協奏曲 イ短調 作品129(独奏:長谷川 陽子)
 うーん、ヘタとかそういうんじゃないんですが、長谷川陽子さんにしてはちょっとあれれというような演奏でした。速いところでは安全運転っぽくなるし、思い切り歌わせてほしいような旋律も、なんとなくぎこちなかったり。

◆マルティヌー/交響曲 第4番
 これはほとんど知らない曲だったんですが、非常に面白く聴けました。現代的な語法ももちろん使われてるんですが、スケルツォなんてかなりヴィルトゥオーゾ・ピース的な面もあるし、盛り上がったらシンバルとかがジャーンとなったり、実にわかりやすいところもあります。大フィルも頑張ってて、力のこもったいいアンサンブルを聞かせてました。ビエロフラーベク氏は、以前のヤナーチェクのシンフォニエッタのときは、ちょっと雑な感じもあって不満が無くも無かったんですが、今回のマルチヌーは文句なしです。

投稿者 Hayes : 12:37 AM | コメント (0) | トラックバック

September 14, 2006

尾高/大阪シンフォニカー エルガー1ほか

2006年9月13日(水) 19時 ザ・シンフォニーホール
大阪シンフォニカー 第112回定期
指揮:尾高忠明 ヴァイオリン:小林美恵
武満徹:死と再生
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
エルガー:交響曲第1番

尾高さんのエルガーということで、雨の中出かけてきました。今月は若杉さんがセンチュリーを振るし、大阪フィル常連のベテランが大阪のほかのオケに客演する月ですね。シンフォニカーを聴くのは結構久しぶりでした。渋いプログラムですが結構入ってました。

◆武満徹:死と再生
映画『黒い雨』の音楽ですが、いいですねえ。映画音楽だから多少わかりやすいところはあるんですが、晩年の武満さんの音楽のエッセンスを抽出したような曲。西洋のオーケストラで日本的な何かを表現するというのもいろいろな方向があって、早坂さんとか伊福部さんとか、石井真木さんとか、それこそ外山さんのラプソディーみたいなのもあるわけですが、武満さんの晩年のこういう曲は、日本の楽器や音階やリズムを使っているわけではないのに、沈んだ色調、控えめな色彩感、その他何というのではないけれどこれ以上ないというぐらい日本的な美を感じさせます。不思議な音楽ですねえ。シンフォニカーの弦は、明るい張りのある音がしますが、それがかえってこの音楽に底流する静かな悲しみを痛切に表現していたように思いました。

◆ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
小林美恵さんのヴァイオリンは端正という印象があったんですが、今回のブルッフはかなり情熱的。といってもナージャみたいにやりたい放題ではなく、ちゃんと一本筋が通ったところがあります。この曲にそれほど愛着がないので(嫌いという意味ではないですが)、うまいし、音もきれいだし、楽しく聴けました。

◆エルガー:交響曲第1番
 いやこれはさすが、すばらしかったです。一言で言うと熱い熱いエルガー。トマス・ザンデルリンク以来の燃えるシンフォニカーの面目躍如という感じです。特にバスドラの花石さん、相変わらずすごいなあ。バスドラが鳴るたびに飛び上がりそうになりました。それから、失礼ながら、かつては「ミスは多いけど、熱い演奏のシンフォニカー」という印象だったんですが、今回聴いて、技術的にも相当向上してるように思いました。この曲は結構凝ったオーケストレーションが多くて、CDだとわかりにくいところもあるんで、そのあたりを生で見て聞くぞと意気込んでたんですが、そんなこと忘れちゃいましたね。一応、例の「Last desk only(一番後ろのプルトのみ)っていう指示のあるところは目で確認できました。席のせい(右側バルコニー)のせいもあって、他の楽器が鳴ってるとほとんど聞こえませんでした^^;

投稿者 Hayes : 10:01 PM | コメント (0) | トラックバック

September 05, 2006

アストリッド・ヴァルナイ死去

 戦後を代表するヴァーグナー・ソプラノの一人,アストリッド・ヴァルナイが9月4日,ミュンヘンで亡くなりました。88歳でした。R.I.P

Klassikportal des Bayerischen Rundfunks

投稿者 Hayes : 12:09 PM | コメント (0) | トラックバック