« ヴァフタン・ジョルダニア死去 | メイン | 萬谷衣里さんのショスタコーヴィチ »

October 12, 2005

ヒンデミットの左手のためのピアノ協奏曲をフライシャーが演奏

 戦争で右手を失ったピアニスト,パウル・ヴィトゲンシュタインが,いろいろな大作曲家に左手のための作品を依頼しまくったことは皆さんもご存知かと思います。ダントツに有名なのがラヴェルですが,他にもR.シュトラウスのパレルゴン,プロコフィエフの4番,フランツ・シュミット,ブリテン,コーンゴールドらが作品を書いています。詳しくはこちらのサイトをどうぞ。
 ところで,ヒンデミットもヴィトゲンシュタインの依頼を受けて,左手のための協奏曲を1923年に作曲したものの,これは,ヴィトゲンシュタインの気に入らなかったために演奏されず,紛失したと思われていました。ところがこれが,2002年にペンシルヴァニア州のヴィトゲンシュタイン未亡人が住んでいた家から発見されたことは以前お伝えしました(と言っても覚えてる方は少ないでしょうね。なにしろ私もどこで書いたんだか見つかりませんでした…。)。
 これがこの10月5日にサンフランシスコで演奏されました。メンバーが凄いですよ。ピアノは77歳のレオン・フライシャー,指揮は78歳のヘルベルト・ブロムシュテット,オケはサンフランシスコ交響楽団です。元記事では世界初演みたいに書かれてますが,記事中にもあるように2004年12月9,10,11日にフライシャーがラトル指揮ベルリン・フィルと演奏しているので,2度目の演奏にして米国初演ですね。タイトルはPiano Music with Orchestra (Piano: Left Hand), Opus 29 というんだそうで。ちなみにフライシャーは左手のピアニストとして活動していましたが,現在は回復していまして,この演奏会でもヒンデミット以外にモーツァルトの12番の協奏曲を弾いてます。

andante

投稿者 Hayes : October 12, 2005 11:17 PM

トラックバック

(トラックバックspam防止のため,当ブログへのリンクのないトラックバックはできない設定にしてあります。ご了承ください。)

このエントリーのトラックバックURL:
http://hayes.cside2.jp/blogcgi/mt-tb.cgi/315

コメント