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October 29, 2005
10/28 李心草指揮大阪フィル定期
10/28 19時 ザ・シンフォニーホール
指揮/李 心草(リ・シンサオ) ピアノ/パスカル・ロジェ
曲目:金 湘(ジン・シアン)/「巫」op.62 (1997),サン=サーンス/ピアノ協奏曲 第5番 へ長調 op.103「エジプト風」,ワーグナー/ジークフリート牧歌,R. シュトラウス/交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」op.28(「関西クラシック音楽情報」さんよりコピペ)
李心草さんは中国の若い指揮者。曲目があまり好みでないのでさほど期待もせずに行ったのですが楽しかったです。
最初の金湘という人の「巫」は1997年の作品。私は,中国のクラシックというと『草原の小姉妹』とか『梁山伯と祝英台』みたいなのの印象が強くて,いわゆる現代の人はタン・ドゥンぐらいしか知らないんでなかなか面白かったです。15分ぐらいのいわゆるゲンダイオンガクなんですが,日本の作曲家の作品とくらべるとかなり骨太な感じがしますね。単なる印象ですが。民族的な音楽ではないんですが,打楽器の派手な使い方などはやっぱり中国の伝統に根ざしてるのかなという感じ。ただ,ときどき現代曲の常套的な表現に聞こえるところや,大河ドラマの劇伴みたいなところが出てくるととたんに醒めてしまいます。
ロジェの弾いたサン=サーンスは良かったです。最初の和音の軽くて透明な音からもう独擅場。アンコールはサティの Je te veux でしたが,こちらも音を抑え気味にした洒落た弾き方が最高でした。
後半,『ジークフリート牧歌』は終始弦のアインザッツが揃わないし,フレーズの終わりもむにゃむにゃむにゃという感じで,ちょっと残念。ただ,思い切りねっとりと歌わせる李さんの指揮は個性的。『ティル』はかなりにぎやかにオーケストラを鳴らし,かなりけれん味もある音楽。これは面白く聞きました。この2曲,荒いところもあるし,決してバランスがいい音楽とは思わなかったんですが,とにかく表現意欲にあふれているのはわかるので,好感を持ちました。欲を言えば後半はもうちょっと大規模な曲が良かったな。
投稿者 Hayes : 12:00 PM | コメント (2) | トラックバック
11月12日,川崎で映画『ヴィオラソナタ』上映
ショスタコーヴィチのドキュメンタリー映画(私は見たことないので内容は詳しく知らない)『ヴィオラ・ソナタ』が11月12日に川崎市市民ミュージアム・シネマテークで上映されます。これは以前に日本ショスタコーヴィチ協会の例会だか総会だかでも上映され,その後も何度か上映されてるんですが,たぶん全部東京周辺なので,私は見にいけませんでした。今回も行けません(泣)。DVD発売してください>IVCさんまたはドリームライフさんまたはどなたでも
投稿者 Hayes : 02:50 AM | コメント (0) | トラックバック
October 22, 2005
萬谷衣里さんのショスタコーヴィチ
2005年10月20日 18時30分 大阪市中央公会堂3階中ホール
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ~第7,24番
同:ピアノ・ソナタ第2番
萬谷衣里(pf)
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
バッハ:G線上のアリア
サン=サーンス:白鳥
エルガー:愛のあいさつ
フォーレ:エレジー
高田剛志(vc) 佐藤明子(pf)
ショパン:序奏と華麗なポロネーズ
高田剛志(vc) 萬谷衣里(pf)
昨日は久しぶりにコンサートへ行きました。大阪都市協会80周年記念コンサートというもので,受付には「議員受付」なんていうのもあって,結構モノモノしい雰囲気も。おかげで,緊張して間違えて女子トイレに入っちゃったりしちゃったよー。最初に大阪都市協会専務理事さんの挨拶があったり,司会のお姉さんがいたりと,ちょっと普通のコンサートとは違う雰囲気。あと,中之島公会堂にはじめて入りましたが,これは立派なもんですねえ。
さて,お目当ては萬谷さんのショスタコーヴィチ。実は私,24の前奏曲とフーガは演奏会で聴いたことがあるんですが,ソナタの2番の生ははじめて,ということでいそいそと出かけて行きました。これが実にすばらしい演奏でありました。まず前奏曲とフーガ,滑らかにころころと転がるような前奏曲とエオリアン・ハープのようなフーガの美しい7番,スケール大きくドラマチックに盛り上げる24番、どちらもお見事でしたねー。それに輪をかけてすばらしかったのがソナタでした。きびきびとしたテンポ(この曲は残念ながら作曲者自身の録音が残ってないんですが,もしあったらこんな感じだったかも)で,どこをとっても本当に感情が乗っている演奏っていうんでしょうか(素朴な表現ですんません)。特に第3楽章,それぞれの変奏を描き分けると同時に全体がとても「物語」を感じさせる演奏で,私はCDでは何度もこの曲を聴いてるんですが,結構目からウロコなところもありました。萬谷さんはご自分のブログで「あるピアニストがとても印象深い、素晴らしい演奏をしたのを聴いて、「私もあんな風にショスタコーヴィチを弾いてみたい」と強く思ったのが、このソナタを選曲した一番のきっかけなのですが」と書いておられますが,いったい誰なんでしょう? その「あるピアニスト」氏の演奏も聴いてみたいものですが,萬谷さんの演奏もとてもよかったです。
後半の高田さんは,アンコール・ピース集ですね。そういう要望があったそうで。こちらは気楽に楽しく聴けましたが,せっかくだからちょっと大き目の曲も聴いてみたかったですね。

携帯で撮った写真。だって写真撮っちゃいけないって書いてなかったんだもーん。
投稿者 Hayes : 06:44 AM | コメント (1) | トラックバック
October 12, 2005
ヒンデミットの左手のためのピアノ協奏曲をフライシャーが演奏
戦争で右手を失ったピアニスト,パウル・ヴィトゲンシュタインが,いろいろな大作曲家に左手のための作品を依頼しまくったことは皆さんもご存知かと思います。ダントツに有名なのがラヴェルですが,他にもR.シュトラウスのパレルゴン,プロコフィエフの4番,フランツ・シュミット,ブリテン,コーンゴールドらが作品を書いています。詳しくはこちらのサイトをどうぞ。
ところで,ヒンデミットもヴィトゲンシュタインの依頼を受けて,左手のための協奏曲を1923年に作曲したものの,これは,ヴィトゲンシュタインの気に入らなかったために演奏されず,紛失したと思われていました。ところがこれが,2002年にペンシルヴァニア州のヴィトゲンシュタイン未亡人が住んでいた家から発見されたことは以前お伝えしました(と言っても覚えてる方は少ないでしょうね。なにしろ私もどこで書いたんだか見つかりませんでした…。)。
これがこの10月5日にサンフランシスコで演奏されました。メンバーが凄いですよ。ピアノは77歳のレオン・フライシャー,指揮は78歳のヘルベルト・ブロムシュテット,オケはサンフランシスコ交響楽団です。元記事では世界初演みたいに書かれてますが,記事中にもあるように2004年12月9,10,11日にフライシャーがラトル指揮ベルリン・フィルと演奏しているので,2度目の演奏にして米国初演ですね。タイトルはPiano Music with Orchestra (Piano: Left Hand), Opus 29 というんだそうで。ちなみにフライシャーは左手のピアニストとして活動していましたが,現在は回復していまして,この演奏会でもヒンデミット以外にモーツァルトの12番の協奏曲を弾いてます。
投稿者 Hayes : 11:17 PM | コメント (0) | トラックバック
October 07, 2005
ヴァフタン・ジョルダニア死去
グルジア出身の指揮者,ヴァフタン・ジョルダニアが,4日,米国のヴァージニアで亡くなりました。62歳。
ジョルダニアは1943年12月9日,ソ連グルジア共和国生まれ,5歳でピアノをはじめ,トビリシ音楽院を卒業後,レニングラード音楽院で指揮を学び,優秀な成績で卒業。1971年カラヤン・コンクールで優勝して名を上げ,ムラヴィンスキーのアシスタントなどを務めましたが,83年に米国へ亡命,85年から92年まではチャタヌガ交響楽団及びオペラの音楽監督を務めました。
なんか,旧ソ連出身の指揮者は早死にする人が多いですね。まだまだこれからという年齢なのに…。R.I.P.
投稿者 Hayes : 04:23 PM | コメント (4) | トラックバック
October 03, 2005
NHKロシア語講座テキストに「呼応計画の歌」
本屋でNHKラジオロシア語講座のテキスト(2005年10月号)をぱらぱらめくっていたら,なんとショスタコーヴィチの「呼応計画の歌」の歌詞が載っているのを発見してしまいました(p.88)。ロシア語講座テキストには,もりおくじさん(ロシア歌詞訳詞家)という方の書かれている「心に残る20世紀ロシアの歌」という連載記事がありまして,毎回フレンニコフだのボゴスロヴスキーだのマニアックな歌が登場するのでソ連音楽ファンには感涙ものなのですが(単行本化してくれー>日本放送出版協会),今月取り上げられたのが,たまたま「呼応計画」だったのです。ただ,この連載は番組とは基本的に無関係なので,番組でこの歌を流すこともないですし,掲載されていたのも原語はなくて日本語のみでした。ちょっと残念。17日には来月号が出るので,見たい方はお早めにどうぞ。
投稿者 Hayes : 05:13 PM | コメント (4) | トラックバック
October 02, 2005
ガーディナーがグラモフォン・クラシックFM・レコードオブザイヤーを受賞
9月29日に, 2005 Classic FM Gramophone Record of the Year が発表されたのですが,6つのファイナリストから Record of the Year に選ばれたのは,ガーディナーによるバッハ・カンタータ集第1巻でした。
これ,メジャーレーベルではなく,以前お伝えしたガーディナーの自主レーベル Soli Deo Gloria から出したディスクであるというのが快挙ですね。こういう受賞がどの程度売り上げと連動するか私にはよくわかりませんが,小回りが利き,アーティストのやりたいことができる自主レーベルというのがクラシックというマイナーな音楽ジャンルに適した形態であるという一つの証左かもしれません。
惜しくも大賞は逃したものの,ファイナリストに選ばれたその他は以下の5点です。
ベートーヴェン後期弦楽四重奏曲集
タカーチ弦楽四重奏団
(DECCA)
ハイドン:『四季』
ルネ・ヤーコプス指揮フライブルク・バロック・オーケストラ
(Harmonia Mundi)
ベルリオーズ:歌劇『トロイ人』
ガーディナー指揮モンテヴェルディ合唱団他
(Opus Arte)
注:これは海外のDVDで、アマゾンのサイトにはリージョン1との記載がありますので日本のプレーヤーではたぶん再生できません。(実際にはリージョンフリーの可能性もありますが。)
ハイドン:パリ交響曲集
アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
(DHM)
ロランド・ヴィラゾン グノー&マスネ・オペラ・アリア集
(Virgin)