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July 12, 2005
大阪フィル・ボロディンQ感想
ここ1ヶ月ほどで行った演奏会(これで全部です…)の感想でもごく簡単に書きます。
6/9(Fri) 大阪フィル第389回定期
現田茂夫
ダヴィード・ゲリンガス(vc)
リャードフ:交響詩「キキモラ」op.63
プロコフィエフ:交響的協奏曲 ホ短調 op.125
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」op.35
この回はゲリンガスがすごかったですね。なんというか…濃いチェロ。とにかくあの複雑なプロコフィエフを最初から最後までハイテンションで弾ききるんだから,聴いてるだけでもぐったりです。アンコール,前日は鳥の歌だったようですが,この日はヴァスクスの「チェロのための本」からでした。裏声まで使っての演奏でしたが神秘的な雰囲気でよかったです。現田さんの指揮は『ワルキューレ』以来でした。メリハリが利いてるのはいいけど,ちょっと詰めが甘いかなというところもありました。シェヘラザードの長原さんのソロは良かったです。
6/13(Mon)フェニックスホール
ボロディン弦楽四重奏団
ヴァイオリン: ルーベン・アハロニアン,アンドレイ・アブラメンコフ ヴィオラ/イゴール・ナイディン チェロ/ワレンチン・ベルリンスキー
ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 op.18-4
シューベルト: 弦楽四重奏曲 第12番 ハ短調 D.703「四重奏断章」
ショスタコーヴィチ: 弦楽四重奏曲 第15番 変ホ短調 op.144
アハロニアンになってからははじめてかな? 前にも聞いたかな? ショスタコーヴィチの15番は,リヒテルみたいに楽譜だけを照らして,演奏者が退場するまで拍手しないでくださいというアナウンスがありました(再登場のときは拍手)。演奏はよかったです。ベルリンスキーは見た目はまあよぼよぼですが,結構音はしっかりしてますね。むしろ第2ヴァイオリンのアブラメンコフに衰えを感じました。第1ヴァイオリンのアハロニヤンとヴィオラのナイディンは比較的若いだけあって,音に力があるなという印象。何度かステージに呼び出されたあと,アンコールをやるというのであの後で何をやるのかと思ったら,ショスタコーヴィチの第1番の第1楽章でした。なかなか洒落てますね。
7/8(Fri) 大阪フィル第390回定期
クリスチャン・ヤルヴィ指揮
ペルト: 交響曲 第1番「ポリフォニック」
トゥール: 交響曲 第3番
ストラヴィンスキー: 舞踊音楽「火の鳥」全曲
ペルトはCDも持ってますがやっぱり生で聴くほうがいい曲です。12音を使ってるんですが,ストイックな作曲のしかたはやはり後年のペルトに通じるものがあるなと。トゥールはいろんな技法を混ぜて使ってるような面白い曲ですが,30分はちょっと長いかな。最後の大太鼓がなり終わったとき,近くの席で,小さい声で「終わりや…」と言った人がいたのには笑ってしまいました。火の鳥は全曲でしたが,ぜんぜん長くは感じませんでした。クリスチャンというのはたいした指揮者です。自分の思ってる音をちゃんと引き出してますね。大フィルはこのところ毎年ヨーロッパの若手を呼んでいますが,その中でも頭一つ抜けてる感じがします。あと,今回は珍しくプログラム冊子の解説が面白いなと思って名前を見たら,片山杜秀さんでした。
投稿者 Hayes : July 12, 2005 08:33 AM
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